薄毛にまつわるウソ・ホント

薄毛に悩んでいると、どうしてもその対策方法を気にしてしまうものですよね。しかし、対策方法といっても、たくさんあります。インターネットで検索をしても、あらゆる方法があるので、どれが効果的なもので、どれが実は全く効果がないのか分からないと思います。こちらのページでは、巷で「薄毛に効果がある」とされている対策方法の真偽について検証しています。

ウワサの薄毛対策ウソホント

みなさんは、薄毛対策をどれくらい知っていますか？

しかし、その多くは本当に効果があるか怪しいものが非常に多いと思います。

また、何故効果があるのかわからないのに、友人に勧められて実践している薄毛対策もあるのではないでしょうか。今回は、薄毛対策が何故効果的なのか、嘘なのか？ということを解説していきます。

それではさっそくウワサで広まっている薄毛対策の真偽を確かめてみましょう。

昆布やヒジキを食べると生える？

→ウソ

よく、海藻を食べるとハゲない。といった話を聞いたことがあると思いますが、残念ながら海藻を食べると髪の毛が生えるというのは嘘です。

確かに、海藻類には髪の毛の成長に良いミネラルが入っていますが、だからといって食べて髪の毛がフサフサになるわけではありません。誤解されてしまうのが、ミネラルが髪の毛を生成する栄養素と思われがちなのです。しかし、食べると生えるということではなく、食べると髪を生成する上での養分を補給するということなので、直接的ではなく間接的に影響を与えているということになります。もちろん、薄毛の人は、新しい髪の毛を生やすため、頭皮環境を整えるために昆布やワカメを食べるのも良いと思います。

しかし、食べたからすぐに生えてくるということではないので、覚えておくと良いでしょう。ミネラル以外にも、髪に良いとされている栄養素はたくさんあります。 ですので、栄養のバランスを心がけた食事を摂りましょう。

発毛に直接影響する食べ物は、存在しない？

→ホント

先ほどの昆布やワカメは、薄毛対策として良い食べ物だと紹介されていますが、その他にも、これを食べると髪の毛に良いとされるものはたくさんあります。

大豆、レバー、牡蠣、キノコ類など様々です。「発毛　食べ物」と検索すれば、たくさんの発毛に効果的な食べ物が多く登場します。しかし、これらの食べ物は、髪の毛を生成する補助をする働きをするものですが、直接効果がある食べ物ではない。ということです。誤解をしている人は、これを食べていれば、髪の毛が自然に生えてくると思っています。あくまで、髪を生成するための必要な栄養素、髪の毛を太くする作用等の働きであって、これを食べれば一気に髪がフサフサになるということはないので、食事＝補助という役割で捉えておくのが良いでしょう。もちろん、食事と適切な治療を組み合わせて行えば、通常よりも髪の毛が生えるスピードが速くなるかもしれません。しかし、これは個人差があるので絶対に生えてくるということではないことを理解しておきましょう。

頭皮マッサージは効果がある？

→直接的な効果はないが、改善のサポートはできる

確かに毛母細胞の活動を活性化させるには血行を良くすることが効果的です。頭皮マッサージは一時的に血行を改善するものの、髪の毛が生えてくるまでのインパクトはないようです。マッサージをしていれば、確かに直接生えてくるわけではありません。しかし、薄毛対策をする上で、血行をよくするのはとても意味があります。血行をよくすることで、毛根に十分な栄養を送ることが出来ます。このように頭皮環境を良い状態に保っておくことで、髪の毛が育ちやすい環境を作ることになります。

また、育毛剤を使う人であれば、頭皮マッサージは、効果的です。その理由は育毛剤が馴染みやすくなるからです。育毛剤の効果を発揮させたいのであれば、積極的にマッサージを行うと良いでしょう。もちろん、マッサージは継続的に行う必要があります。

マッサージにも限界があります。マッサージをしていれば大丈夫ではなく、頭皮環境をよくするために必要な手段の１つと覚えておくと良いでしょう。

カツラで抜け毛は増える？

→ホント

カツラを長時間かぶっていると頭皮がムレてきて炎症が起こり、毛根にダメージを与える危険性があります。また、頭皮を圧迫して血行を悪くしたり、着脱するときに髪の毛に力がかかることもありますので、あまりおすすめできません。

カツラ以外にも、同様の環境を作り出してしまうものがあります。それは、帽子を長時間かぶることです。カツラは、頭部に対して、ムレる状態を作り、頭皮環境を悪化させてしまいます。長時間かぶっていると、カツラを被っている時と同じ状態になるので、気をつけましょう。

もちろん、カツラは見た目を簡単に変えることが出来る手段ですが、メリットがあまりありません。カツラをかぶるのではなく、髪の毛を生やすための治療をクリニックでしてもらった方が効果的です。また、ロン毛の人もハゲやすい環境を生みだしています。ロン毛は、カツラやぼうしをかぶっているように、頭皮環境を悪化させている状態を作りだしています。

また、ロン毛はシャンプーをしても綺麗に洗うことが難しいと言われています。毛根に汚れが残ってしまい、ダメージを与え続けていることになるので、結果的に薄毛へとなってしまう可能性があるので気をつけましょう。カツラ、帽子、ロン毛に共通していることは、頭皮環境を悪くしているということです。頭皮環境を悪化させればさせるほど、抜け毛が増えて薄毛を促進させる要因を作っているようなものなので、該当する人は、頭皮環境の改善に努めることをオススメします。

育毛シャンプー・サプリは効く？

→間接的にではあるが、効果がある。

ケア用品であるのに、何故効果があると思ってしまうのかというと、それはシャンプーの名前が誤解を生んでしまうような名前がついているからです。どういうことかというと、”育毛シャンプー”という名前を耳にすることが多いからです。この名前だけ聞くと、育毛するためのシャンプーと思うかもしれませんが、実はそうではありません。あくまで育毛シャンプーと呼ばれるようなものは、頭皮の汚れを洗浄し、頭皮や毛髪を健やかに保つ役割をしているということです。

なので、育毛シャンプーが直接育毛に効果があるということではありません。育毛シャンプーと言われるものは、頭皮、毛髪を健やかに保つ、綺麗に洗うことが出来るというシャンプーであって、直接シャンプーをすれば髪がフサフサになるということではありません。

もちろん、育毛シャンプーに切り替えることで、頭皮環境を改善させ、今まで以上に髪の質をよくすることは期待出来ます。

しかし、個人差があるため育毛シャンプーやサプリだけでは効果が見えづらいのが現実です。ケア用品として使うのはアリだと思うので、使ってみるのも良いと思います。

温泉に浸かると、毛が生えてくる

→間接的に効果がある

温泉といえば、様々な体に良い効果があらわれますが、髪の毛はどうなのでしょうか。実際に髪の毛に効果がある温泉は聞いたことがありませんが、温泉と髪の毛の関係は全くの無関係ということではありません。

温泉に浸かると、温熱効果で、体の血行が良くなります。育毛には、血行が良い状態が必要不可欠です。血行が良い状態になると、たんぱく質やビタミンやミネラルなど、髪を成長させるための栄養素を送りやすくなるのです。なので、温泉は全く効果がないわけではありません。間接的ではありますが、効果があると言えるでしょう。

また、温泉の中でも、炭酸泉、硫黄泉が効果があるのでぜひ温泉好きの人は、これらの温泉に入って血行を良くしておきましょう。

増毛法で毛が生えてくるの？

→ウソ

増毛は人口毛を頭皮に接着させて髪の毛があるように見せる方法です。確かに髪のボリュームは増えたように見えますが、髪の毛が生えてくるわけではありません。あくまで増毛法は、自然な髪を演出する方法であり、カツラと似たような働きをしているにすぎません。もちろん、地肌を隠すという意味では薄毛対策になりますが、根本的な解決にはなっていないので、根本的に解決をしたいということであれば、別の方法を検討しましょう。

根本的に解決したいなら病院やクリニックで治療を受けるべき

巷でよく言われている薄毛改善方法にはウソや直接的には効果的ではないものも多くあることがおわかりいただけたかと思います。もちろん、全く効果がないとは言い切れませんが、あくまで、補助的なサポートをするものばかりで、直接改善をする手段ではありません。直接的に薄毛を改善したいのであればやはり病院やクリニックで、薄毛の原因を究明して、それに合わせた治療をしてもらうのが一番です。

治療は、その人がどうして薄毛になってしまったのか。そして、その人に適した治療方法を検討してくれるので、多くの人が治療を受けることで改善することが出来ます。もちろん、どの治療方法も長期にわたっての治療が必要です。薄毛対策は、長期戦になります。短期決戦で改善することは、まず考えられないので、長期的な視野で対策すると思いましょう。

そのためには、これまでに紹介した様々な方法を一緒に併用すると効果的なのかもしれません。

「今までいろんな方法を試したけど効果がなかった」という方は、一度無料カウンセリングなどで相談してみると良いかと思います。

参考文献・URL

• （PDF）日本沿岸海藻類からのin vitroにおけるヒト外毛根鞘細胞増殖促進活性のスクリーニング：海と大地[pdf]
• 疑似毛髪および育毛剤に関する技術動向―ウィッグとエクステンションの表面解析―：トライボロジスト
• （PDF）新規なメカニズムに基づく毛髪のハリコシ向上用トリートメント 人工キューティクルを形成する自己架橋型ポリマーのデザイン：日本化粧品技術者会誌[pdf]